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税務署がコワい

 税務署がこわい。もちろん、脱税しているわけではない。それでも、確定申告が近づくこの時期、サラリーマンを辞めた身としては、余計になんだかそわそわする。おそらくそれは、確定申告の、あの「わからなさ」加減のせいだと思う。

 7年前に手術で入院して医療費が10万円を超えたとき、たくさんの領収書をばか丁寧に白い紙に貼りつけて 、EXCELできれいなチャートを作成して、何度も計算をし直して、書類一式持って意気揚々と税務署を訪れた。そしたらなんと、領収書は添付不要だと言われた。
 え…、じゃあどうやってこの医療費控除の正当性をチェックするわけ?と思ったが、要らんと言われたものを付けるわけにもいかない。すごすご引き返した。後日、申告通りの税金がめでたく還付された。でもしばらくは、これ、ほんとにもらっちゃっていいのかしら、と不安だった。

 そうかと思うと3年前、生命保険と寄付金控除しかないシンプルな確定申告を出して、スズメの涙ほどの還付を無事頂戴してしばらくした後、いきなり税務署から、なんとかいう明細書が添付されていなかったから、速やかに提出せよ、とのお達しが来た。
 え…、何それ。インターネットからダウンロードした確定申告フォーマットには影も形もなかった、と思うけど。おそるおそる税務署に電話したら、必要書類とのこと。去年も一昨年も出さなかったのに、何も言われなかったけど。つまりランダムな抜き取り調査ですな。私なんかよりずぅぅぅっと金持ちをいっぱい傘下に抱えた芝税務署では、毎年律儀に調査していては、それこそ税金の無駄遣いなのだ。

 それにしても、出すべきものと出さなくていいものがよくわからない。出すべきものを出さないと、ダメなときとダメじゃない時がある。この予見不能性。PCのバグで「再現せず」と言われ、放っておいたら致命傷になるかも、みたいな不気味さがある。
 だから、税務署から封書が来ると、反射的にぎくっとしてしまう。最近は全てプロの税理士さんに全てお任せだから、間違うはずはない。けれど、忘れた頃に突然「なんとか申告をしてください」と、これまた見た事のない分厚い書類が送られてくるから、油断できない。
 
 かくして、銀行口座自動引き落としにできる税金は皆そうしている。4回分割払の住民税の用紙は、よく開ける引き出しに入れていつも目に入るようにし、締切10日前をケータイのスケジュールにインプットして、ゼッタイ払い忘れないよう注意する。
 去年海外旅行で3週間うちを空けたとき、税理士に「そろそろ税務署からXXの書類が送られてきますから」と言われ、甥っ子にバイト料を払って郵便受けをチェックしてもらった。

 今年の確定申告は、投資信託の損失たっぷり。…と思ったら、唯一差益が出た証券会社からの取引報告書がまだ来ていないことを思い出した。セーフ。どうでもいいから、とにかく税務署からお手紙が来ないことだけを願う、私は根っからの小市民である。
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by miltlumi | 2012-01-30 14:42 | 機嫌よく一人暮らし | Comments(0)

SNSとペシミスト

 FacebookのようなSNSに長時間費やす人ほど不幸を感じる、という研究結果が発表されたらしい。その理由たるや、「他人の楽しげな投稿を見ると『それに比べて自分は…』という気持ちになるから」とか。
 やばい。と反射的に思った。つい先日、ブログで「FBは、機嫌いいときだけ機嫌いい投稿をする」と言い放ってしまった私。楽しげな投稿は、読む人も楽しくするだろう、というささやかな期待を抱いていた。それが、相手によってはむしろ不幸感を煽っていたなんて。申し訳ありません。
 
 でも、そもそもFBで楽しげな写真をUPしている人が、みーんなシアワセいっぱい夢いっぱい、なわけないだろうが。少なくとも私の場合は、公の場で暗い話をバラまくなんて「不幸公害の輸出」みたいだからやらないだけ。人並みに悩みだって不安だってあるさ、そりゃ。
 ネットでUPされる情報は「生」のその人ではなく、楽しいイベント報告だって悲しい打ち明け話だって、多かれ少なかれ「他人の目」を意識した大本営発表なのだ。そういう判断能力がなくなるほど不幸に打ちひしがれている人にとっては、ネットは確かに凶器になりうる。

 しかし、おそらく件の研究が問題にすべきなのは、そんな臨時不幸人ではなく、基本的かつ根本的に、SNSに限らず何をしても何を見ても不幸を感じることのできる、筋金入りのペシミストではないか。「真のペシミストとは、物事を悲観的に見がちな人ではなく、物事は悲観的であるべきだと信じている人のことである」…どこかで読んだ名言。そういう人のことなのだ。
 どうしてそういう思考回路になっちゃうのか、普通の人には皆目見当がつかない。どうにか物事のポジティブな面に目を向けてもらおうとしても、ペシミスティックな色眼鏡は、コンタクトレンズどころか眼内レンズよろしく体内にがっしり組み込まれていて、ひっぺがしようがない。
 情報が溢れかえるネット、ましてや固有名詞まで特定できるSNS。楽しいニュースも嫌なニュースも、悲観的に受け止めれば世の中不幸に満ちている。結局のところ人は、自分が解釈したいようにしか、情報を解釈しない。

 「不幸になりたがる人たち」という興味深い本がある。その結論は、「どういうわけか、外から見ると不幸としか思えない考え方・行動をとり、案の定不幸になってしまう『不幸になりたがる人』が存在する」、ただそれだけ。
 いくら新書だからって、もう少しひねりを効かせてくださいよ、と言いたくなる。でも、きっとこの著者も、どうして不幸になりたがる人がいるのか理解できなくて、調べてみたけどやっぱりわからない、ということかもしれない。

 生まれて初めて訪れた、買い物天国・グルメ天国の(はずの)ハノイは、ぴったしカンカン(あ、古い…)旧正月の三が日にぶち当たり、閑散としていた。バイクが少なくて静かだとか獅子舞が見られたとか店が少ない分品物を選ぶのが楽だとか、連れと競ってプラス点を挙げては笑いあった。
 旅のブログは、わざと楽しげに演出しているので、それを見て不幸を感じないでください。あるいは、真のペシミストは、ただの負け惜しみと見ているかも。


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by miltlumi | 2012-01-28 19:55 | 私は私・徒然なるまま | Comments(0)

ハノイ・食事情 2012 旧正月

a0165235_15321879.jpgハノイの路上屋台は、
「屋台」といっても「台」があるわけじゃなく、
単に道端に低いテーブルと鍋を並べて
その場でちゃちゃっと調理して、
これまた低いテーブルと
お風呂で使うプラスチック椅子みたいなのに
ちんまり座って食べるのだ。
「テト」と呼ばれる旧正月で、
開いている屋台は、通りにちらほら程度。
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たくさんの店から迷うよりはラク、
と思いながらも、なんとなく美味しそうな店を物色する。
ぐらぐら煮立つ汁に
トマトと揚げ豆腐がたくさん浮いてて、
おばさんがちゃんとビニール手袋で
麺をつかんで茹でてた店。
テト価格で普段の3倍、と言われていたが、
たっぷり熱々のブン・チャーは1杯160円。

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ところ変わり、ハノイ証券取引所近くのカフェ。
水が流れるエントランスを入ると、
軽いジャズが流れるほの暗い店内。
ベトナムを思わせるのは、
旧正月に欠かせない桃の花と
アオザイ姿のウェイトレスのみで、
黒い制服の若いウェイターと
白いリネンに煌めくワイングラスは
西麻布のお店かと見まごうばかり。


a0165235_15464684.jpg「ベトナム一美味しい」と
ガイドブックに出ていた生春巻き。
豚肉と海老とレタスがきっちり巻かれて、
ナンプラーとライムとピーナツのソースが最高。
ブイヨンが効いたスープ、
青梗菜のガーリック炒めに
パラリと軽く仕上がったチャーハン。
フランスっぽく、フランベしたマンゴーと
なぜか昔ながらの素朴なキャラメルプリン。
これで、一人2000円弱。

たった2日半の滞在で、朝食2回はホテルのベトナミーズ&洋食ビュッフェ。
昼食2回に夕食3回、Afternoon Tea2回。
お店がフルに開いていたなら、ここ3ヶ月のダイエットの成果が、
あっさり振り出しに戻っていたことは確実でしょう。
まあ、旧正月でよかった、ということにしよう。
でも、やっぱりもう一度食べてみたい、ハノイ。
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by miltlumi | 2012-01-27 16:02 | Vacation in Hanoi | Comments(0)

夕暮れから夜にかけてのホアンキエム湖

ホアンキエム湖に程近いホテルにチェックインしたのは、夕方だった。
荷物を置いて、すぐに飛び出した。
旧正月、元日の夕暮れ時、湖畔はきんきらきんにライトアップされ、
湖上には昔懐かしいアドバルーンがにぎにぎしく揺らめく。

お正月に来たかいがあったね。
いつもなら人混みでにぎわっているはずの、でも今は無愛想にシャッターを下ろした湖畔のカフェを横目に、
ちょっとでも「お正月のよさ」を探してみる。

でも、1ヶ月前に着任したというホテルの日本人スタッフに聞いたら、
彼女が来たときからこのイルミネーションは煌めいていたって。
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by miltlumi | 2012-01-26 15:41 | Vacation in Hanoi | Comments(0)

Oh my god ...

Short trip to Hanoi, only found out that the arrival date is a Luna Happy New Year!
It means, almost no shops and no restaurants are open ...

Walking around a quiet street, some casual street fast food (Yatai?) shops are open.
Only young guys and brave (in local food) foreign tourists are there.

Temples are filled with people for new near pray (Hatsu moude?)

It has resulted in cozy relaxing time in the hotel.
After afternoon tea (actually, chocolate buffet ;-)), dropped in at the business center
to check facebook and my blog.

Hoping some more shops are open tomorrow !!
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by miltlumi | 2012-01-24 18:45 | Comments(0)

今年初めての海外旅行

海外旅行というのは、a0165235_16264813.jpg
何か月も前から計画を立てて、
持って行く服も本も入念に考えて、
準備万端で臨むものだと思っていた。

よさそうだね。
いきたいなあ。
いってみよう。

いつもの街。いつもの駅。a0165235_16261455.jpg
いつものカフェ・ラテ、ショートサイズ。
でもきっと明日はちょっと特別な朝。
いつもより3時間早起きしてNEXに乗る。

そして明日の今頃は、東京から3,700㎞の異国。
あまりにあっけないような。

この分だと、火星にだって行けそうな気がする。a0165235_16255735.jpg
ただあそこにはなんにもないから
お気に入りグッズを、色々と持って行かないといけない。

とりあえず明日は、言葉もお金も使える国で、
たった3日間の旅だから、
がら空きのキャリーバッグ。

***
というわけで、明日からちょこっとハノイに遊びに行きます。
PCは持って行きません。
帰ったら、お土産話とお土産写真UPするので、楽しみにしていてくださいね!

<写真は、昨年1月のバリ・ウブドのライステラスの朝の10分間>
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by miltlumi | 2012-01-22 16:30 | フォトアルバム | Comments(0)

恋人を親に会わせる

 このお正月、友達が、年下の彼を両親のうちに招待したという。というより、彼の方から「行っていいかな」と切り出したのだそう。指示待ちとか草食とか言われている世代とは思えぬ、なんというオトコらしい振る舞い。 
 仕事初めの日、「どうだった?」と興味津々で聞いたら、既に結婚している姉とその夫に狂言回しの役を引き受けてもらい、どうにか乗りきった。姉と義兄への敬慕が、いや増したに違いない。さらになんと、成人の日に今度は彼女が彼の家に行くって。ぶっちゃけ、押しも押されぬアラフォー女性が、紺色のワンピースを新調したなんて、その健気さに涙がちょちょ切れそうになる。

 でも、いいなあ。そんなステップ。分別のある彼だから、付き合い始めてまだ3ヶ月の相手の親にいきなり「お嬢さんをお嫁にくださいっ」と叫んだわけではないけれど、お互いの両親へのお目通しが済んでしまえは、いわゆる「公認の仲」というやつ。自宅生(だんだん大学生モードになってる私)なら、デートの帰りに送ってもらい、ピンポンして出て来たお母さんに「あら、寒いからお茶でも召し上がって行く?」なんてにっこりされたり。 
 二人で婚前旅行(こりゃ昭和の単語だね)でお互いの両親にお揃いのお土産買ったりね。「あ、ウチの父もわさび漬け好きなのよね」「キミが選んだ薄皮饅頭、お袋がすごく美味しいって3ついっぺんにたべちゃったよ」とか。ひゅう、ひゅう~(口笛です、念のため)。

 しかし、その前に重要なことを失念していた。自分が選んだ相手に対する、親の評価である。私が大学時代(って、そこまで歴史をさかのぼるか)に付き合っていたのは、高校の同級生。友達時代からの数年来の事前インプットがあったから、「彼」として紹介したときも別に評価云々を気にする必要はなかった。
 でもきっと普通は、彼を送り出した後、がらんとしたリビングルームで新聞を広げる父親と、キッチンで後片付けをする母親の、その無言の後ろ姿に、一瞬声をかけるのも憚られるにちがいない。娘を持つ親のフクザツな胸の内をどうにか見通せないものかと思いながらも、表情を直視する勇気も出ない。「外、すごく冷えてきたわ~」なんて意味のない言葉を明るくつぶやいてみたりするのだ。

 私の父親は、男親にしては珍しく「娘の彼」に興味がなかったようだ。大学時代のBFも結婚した夫のことも、一言も感想めいたことを言わないまま、あの世に行ってしまった。色んな意味で、自分のことしか考えない人だった。
 父親似の私は、だから、上述のような話を聞くと、評価される立場のほうにばかり想像が働く。いつまでたってもコドモのつもりなのだ。同世代の友人たちは、そろそろ子供の彼や彼女の評価をするほうの役回りに向かい始めている。
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by miltlumi | 2012-01-21 22:53 | 機嫌よく一人暮らし | Comments(0)

コンサルタントのタテマエと本音

 コンサルタントの仕事では、一応コンサルタントらしく、概念を図にしてみたりする。 「田」の字のマス目の、まず横軸左が「できない」、右が「できる」、縦軸上が「意識していない」、下が「意識している」。基本的な学習のステップは、①左上「できないことを意識していない」→②左下「できないことを意識している」→③右下「意識してできる」→④右上「意識しなくてもできる」。
 できないことを意識していないうちは、学習するにもしようがない。学習の第一歩は、できないことを意識すること(「無知の知」というやつですね)。そうすれば、意識してやろうとするようになって、できるようになる。これをさらに続けていけば、やがてそれが習慣化して、わざわざ意識しなくても自然にできるようになる。
 「ですから皆さん、今の実習で、自分ができないことを意識できましたね。明日からはそれを意識して、できるようにしていきましょう」と明るい声を出して、本日の研修、めでたく終了。以上、大本営発表、終わり

 日々の戦い最前線に佇んでいる私が、そんなきれいごとでとっととステップアップするわけがない。唯一の特技は、少なくとも「意識する」のが得意なこと。しかしこれはかえって曲者で、気づかなかったらよかったのに…ということまで気づいてしまう(「知らぬが仏」の逆ですね)。
 できないことを一旦意識してしまったら、再び無意識に押し戻すことはできない(これが人間の哀しいところ)。かといってすんなりできるようにもならず、②の段階で、うごうごと足踏みをするばかりなのである。

 先日、友達が「この歳になると、やりたくないことはやりたくないのよねぇ」とつぶやいた。そうそうそうそう、そうなのよ。ホント、人生短いんだから、やりたくないことやってるヒマはない。
 で、思った。②から③に行けないのは、根性や能力が足りないのではなく、「できない」と思っていることを、本当は単に「やりたくない」のではないかと。そもそも、最初のゴール設定(今はできないけど、できるようになりたいと思っていること)が間違っているのだ。そして優しく自分に問いかけてみる。
 「そのできないことって、本当にやりたいこと? やりたくない部分があるんじゃない?」
すると、臆病な私が顔を出して、おずおずと「やりたくない」パートを白状し始める。
 「じゃあ、その部分は除いて、『本当にやりたい』のに今はなぜかできないことだけに絞ろうよ」
 やりたくないことまで背負わされて不機嫌になっていた私が、ほっとしたように「じゃあとりあえず」と重い腰を上げる。

 これが、みるとるみ流セルフコーチング。自分で自分に尋ねることに慣れていない人は、お声がけください。質問役を引き受けさせていただきます。
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by miltlumi | 2012-01-19 23:44 | マンモス系の生態 | Comments(0)

よしなしごと

手袋をなくしてしまった。
ちょっとしょげていたら、こうなぐさめてくれる人がいた。

しかたないよ、手袋はとてもなくしやすいから。
だって、落としたときに音がしないんだもん。

「りん」と澄んだ音のする手袋があったら、欲しい気がする。

きっとあの図書館を歩き回っていたときに落としたのだろうと、
電話をしたら、ちゃあんと届けてくれた人がいたらしい。

戻ってきたうさぎのファーつきの毛糸の手袋は、
床に落としてみても、やっぱり「こそ」とも音がしない。
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by miltlumi | 2012-01-18 17:34 | 私は私・徒然なるまま | Comments(0)

オトコのおしゃれ

 年末の研修仕事で、ついでにその会社の納会にも参加させてもらった。指名された年嵩の男性が乾杯の音頭をとるべく檀上にのぼった時、外野から「いよっ、ポケットチーフ!」という声が上がった。
 研修中、どちらかといえば浪花節風で、フーテンの寅さんみたいにステテコはいて将棋でも打ってる姿が似合いそうな人だったから、ちょっとびっくりした。たしかに胸ポケットにパープルのチーフ。研修中は上着を脱いでいたから気づかなかったのだろう。そうして見ると、恰幅の良いダブルスーツがなんとなくおしゃれに思えるから、面白い。

 男性のポケットチーフというのは、不思議なものだ。なければないで「ないな」とは感じない(逆にネクタイは、していなければ、明らかに「してないな」と思う)。でもしゅっと入れてあると、必ずや「あ」と気づくほど、その存在感は絶対である。  
 しかもその「無用」度合が、女性のジュエリーの比ではない(ちなみにあれは元はと言えば魔除けもしくはパワーアップの源泉ですからね。すんごい実用的なんです)。チーフといいながら、おトイレに行ってあれをポケットから引っ張り出して手を拭くことはありえないだろうし(シルクだから、おそらく吸水性は高いだろうが)、公園のベンチに女性のために敷いてあげるには小さすぎる(あ、もしかして、あんな小さな布の上にお尻が乗っかるような、選ばれた淑女のためのものなのかしら。シンデレラのガラスの靴みたいに)。

 「おしゃれグッズ」と称するものが無限にある女性とちがって、男性は身に着ける装飾品が限られている。数少ない遊び道具であるポケットチーフは、「おしゃれ」かどうかの入場券みたいなものだろう。
 自他ともに認めるファッション好きの知り合いの男性は、ポケットチーフを50枚だか60枚だか持っているそうだ(参考までに、私は普通のハンカチーフでさえ20枚くらいしか持っていない)。そんなにたくさんどないすんねん、と思いたくなるが、通常ポケットチーフはネクタイと対で装うことを考えれば、まあ、ありえないことではなかろう。
 …と何気なく書いたが、ネクタイの平均所持数ってどのくらいなんだろう。父と元の夫くらいしかデータがないが、普通は20本くらい?おしゃれな人は50本以上とか? ネットで調べたら、「日本人は8本」というデータが。まさかね。スーツにネクタイが仕事着でない人まで含めたら、こうなっちゃうのかも。

 日頃スーツを着ない人は、ポケットチーフでおしゃれ度アップできない。でもご安心。ポケットチーフの発祥は、農民の日除け手拭だったそうで、我が国でも江戸時代、いわゆる「遊び人」の町人の間で、帯に手拭いを挿すのが粋な服装の着こなしとして流行した。ジャパニーズな柄の「腰手拭」。ポケットチーフの向こうを張れるか。
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by miltlumi | 2012-01-11 23:40 | マンモス系の生態 | Comments(0)