2012年 09月 06日 ( 1 )

お金と愛

「お金はちょっと愛に似ている。」

「僕はお金を使わずに生きることにした」という本の最初の1行を読んだ瞬間、私は本を閉じた。

  それなしでは生きていけない、と思うこともあれば、
  人生そんなものなくたって生きていけるさ、と強がりを言いたくなることもある。
  いずれにしろ、うまく付き合っていくためには、ある種の分別が必要だ。


というフレーズが一気に思い浮かんだ。

著者の答えは、こうだった。
  誰もが一生追い求めつづけるわりに、その正体を真に理解する人は少ない。

著者と私には、少なくとも1つの共通点がある。
どちらも、「人生」という枠から「お金」と「愛」をとらえている、ということだ。
この命題は、なかなか面白い頭の体操になる。

  ☆手に入れることより、ずっと持ち続けることのほうが大切で、しかも難しい。
    持ち続けることより、少しずつ増やしていくことのほうが大切で、しかも難しい。

  ☆人をすごく美しくすることができるけれど、すごく醜くすることもできる。

  ☆過度なリターンを期待しないこと、それが肝心だ。

  ☆得ることより与えることのほうが尊いとされる。

  ☆女はそれに現実を求め、男はそれにロマンを求める。

  ☆失うことへの恐れが、自分以外の人間に対する疑い深さを生む。

いくつでも思いつくなあ。
さて、あなたが考える「お金」と「愛」の似ているところは…?

ところで、この本そのものは、お金とも愛とも関係ない、というかそれらを排除した(愛のほうは、お金を排除した結果として消滅した?)ノンフィクションである。
タイトルどおり、イギリス・ブリストル在住の29歳男性が1年間お金を使わずに生活した、その手記である。まだ読んでいる途中だが、非常に興味深い。
Moneyless生活開始に先立ってタダで譲ってもらったトレーラーハウスと、世の中との最低限のコミュニケーションを維持するためのPC(アキバみたいなところで部品を買って組み立て)とプリペイド携帯電話(チャージしないから着信専用)、それらを動かすためのソーラーパネル(中古で£200)と徒歩とヒッチハイク以外で唯一の移動手段である自転車以外は、ほとんど自給自足&物々交換、もしくは肉体労働とのバーター。
ちょっとやってみたくなる。


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by miltlumi | 2012-09-06 14:09 | 忘れられない言葉 | Comments(0)