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アインシュタインと干し肉

 ご存知の方もいらっしゃると思うが、「アインシュタイン150の言葉」という本がある。相対性理論とは必ずしも関係ない(あるものもあるが)彼の発言集の中には、いくつも私のお気に入りのフレーズがあり、しかも読む時々によって「!」と膝を打つ台詞が違っていたりして(つまり、その時々に私自身が直面している様々な問題にRelevantな言葉を、私が無意識のうちに選択している、ということだろう)、いつ読んでも面白い。

 最近、その日本語訳を読みながら、ふと英語の原文に触れたくなった。Amazonで探したら、案の定「Bite-Size Einstein」があって早速購入した。
 読み始めて驚いたのは、原本は150どころか300近い言葉が掲載されていたことだ。
ヒマにあかせて、かつ(一応自分の行動の正当化のために言えば)最近衰えの激しい英語力を少しでも持ち直させるため、これを和訳してみることにした。少なくとも「アインシュタイン150の言葉」で取り上げられている言葉のほうは、自分の和訳の答え合わせもできるし。
 この無目的な試みは、まだ三分の一くらいしか進んでいない。その中から、先の「干し肉理論」に呼応するであろう、そして「アインシュタイン150の言葉」の訳者の選から漏れた言葉をひとつ。

When women are in their homes, they are attached to their furniture. They run round it all day long and are always fussing over it. But when I am with a woman on a journey, I am the only piece of furniture she has available, and she cannot refrain from moving around me all day long and improving something about me. 
(出典:Compiled by Jerry Mayer & John P. Holms “Bite-Size Einstein”, St. Martin’s Press)

「女性はうちにいるときは家具に執心している。彼女らは日がな一日家具の周りを走り回っていつも大騒ぎしている。しかし、女性と一緒に旅行をする時、私が彼女の手元にある唯一の家具ということになってしまい、彼女は日がな一日私の周りを動き回って私のどこかを改善しようとする気持ちを抑えることができない。」

 この場合、インテリアコーディネート=干し肉。
アインシュタインを煩わせているこの女性の最大の失策は、マンモス(狩りをする男性)を干し肉の対象に据える、ということ。ただ、旅行中だけだからまだ許されるのだ。日常生活においても家具と旦那を混同してしまうと、悲劇が始まる。

アインシュタイン150の言葉
by miltlumi | 2010-01-28 10:44 | アインシュタインの言葉 | Comments(0)
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