~「その6」を読む~
21世紀の今日、科学技術や世の中の仕組みが驚くほど発展したために、太古の祖先から脈々と受け継いだ狩りの能力や体力のない女性でも、「マンモス狩り」=食料調達(をするためのお金を稼ぐこと、ひいては金を稼ぐための仕事をすること)を効率よく行うことができるようになった。一方、世の中がだんだん複雑になってきて、単なるマッチョなマンモス狩りノウハウだけでは仕事を全うすることが難しくなり、女性が得意とするパンパース的(口もきけない赤子の気持ちをくむように、お客様のニーズを先回りして丁寧にサービスする、等など)・干し肉的(こつこつと地道な作業を積み重ねる、限られた資源を大切に活用する、等など)ノウハウが求められる場面が多くなってきた。 しかも資本主義の過度な発展のせいかどうか知らないが、お父さんが狩ってくるマンモスだけでは一家が食べていくのが難しくなり、パンパースと干し肉仕事だけで満足していたお母さんが否応なしに外で働かねばならないという状況も発生してきた。 かくしてオトコ=マンモス、オンナ=パンパース&干し肉、という単純な共存関係が崩れ、オンナがマンモス狩りに出動することがごく当たり前の現象になってくる。マンモス狩りに夢中になっているうちにパンパースのタイミングを逃したり、そもそもパンパースの大前提となるパートナーさえ見つけられないとか、へたすると狩り場で活躍しすぎて男性陣の目に「オレのマンモスを横取りする憎きライバル」と映って熾烈な殲滅攻撃に合うとか、なんだか本末転倒なことが色々と起こり始める。もちろん、シンプルに結婚して旦那の帰りを待ちながらパンパースと干し肉の生活に留まる人や、無事にマンモス君とゴールインした後に忍耐強くマンモス君にパンパースのノウハウを教え込むことに成功する女性もいる。今や、結婚・未婚、子供あり・なし、働く・働かない、あらゆる順列組み合わせの選択肢が、現代女性の目前には広がっている。 ただ、いずれにしても、どんな選択肢を取ったとしても、「干し肉」だけはXX遺伝子の最も深いところに根ざした重要な習性なのではないか。たとえマンモス狩りができたとしても、それは後天的に与えられた能力に過ぎない。特に、医学の発達により寿命が延びた現代女性は、生物としての限界ゆえにパンパース期間は限られているものの、出産適齢期を過ぎた後40年近く、つまり人生の半分は干し肉作り専門の季節なのである。これほどの環境が与えられて、干し肉を干さないオンナがいるだろうか。だからこそ思いっきりマンモス狩ってるHが、ど残業のあと徹夜で編み物してしまうのである。 女性らしい女性にとっては、マンモスは干し肉の代替にはならないのだ。 にほんブログ村
by miltlumi
| 2010-01-27 16:59
| マンモスの干し肉
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