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マンモスの干し肉、もしくはパンパース―その5

「その4」を読む~

 さて、次が本題の干し肉理論である。XY動物は上述のようなマンモス理論に基づいて生息していることが明らかになったが、一方XX動物はどうか。同じく上述の通り、女性の最大の役割は子孫繁栄、すなわち妊娠・出産・育児である。これをパンパース理論と言う。ゆりかご理論でも哺乳瓶理論でもいいわけだが、あえてパンパースとするのは、つまり産んだ子供が「おしめがとれる年齢」に至るまでの女性が、特にこの理論の対象者になるという意味である。めでたく子供が成長してしまった女性、もしくは最初からこのフィールドに参戦していない(つまり妊娠・出産・育児の経験のない)女性に適用されるのが、干し肉理論ということになる。
 子供のいない(あるいは子供が成長してしまった)女性は、何も現代に限らず太古の昔も中世でも近代でもいつでもいる。で、彼女達は何をしていたか。マンモス理論に合わせて、太古の昔を例にとると、そう、彼女達は男達が捕ってきたマンモスの干し肉を作っていたのである。
 いつもウサギしか捕ってこられない甲斐性なしの夫が、まれにマンモスを仕留めて得意満面で戻ってくる。洞穴の一族郎党は狂喜乱舞、その日は火を囲んで夜通し宴会。それでもマンモスは一晩で食べきれる量ではない。しかし、マンモス理論に骨の髄まで染まってしまったオトコたちは、マンモスとの格闘で疲れた身体を癒すやいなや、再び荒野にAnotherマンモスを求めて旅立つ。次にいつマンモスが見つかるかは神のみぞ知る。後に残った女は、もしもの場合に備えて、あるいは単に「もったいないから」マンモスの残り肉を割いて焚火にかざして干し肉を作るのだ。しかしこれはこれで忍耐力と注意力を要する仕事(ちょっとよそ見をしているとたちまち黒こげになったり、逆に火を絶やして生干しになったりしてしまう)なので、子育ての片手間でできる作業ではない。おのずとこの役割は乳飲み子を持たない「干し肉世代」の女達の仕事となる。
 マンモス狩りの留守を守る女達の仕事は干し肉作りだけではない。木の実を拾ったり、木の皮や草の筋で衣服を作ったり、「干し肉」作業のバリエーションは無数に存在する。
                                              ・・・「その6」に続く

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by miltlumi | 2010-01-25 09:05 | マンモスの干し肉 | Comments(0)
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