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マンモスの干し肉、もしくはパンパース―その3

「その2」を読む~

 最近遭遇したこれら二つの事例(1月20日の「その1」、1月21日の「その2」)から、3つの理論が帰納できる。
 まずは「マンモス理論」。太古の昔、人間がホモサピエンスになりたてで、まだ洞窟の中に住んでいた頃。XYの遺伝子を持つオトコたちの仕事はマンモス(もしくはそれに準ずる動物)を狩ることだった。人間といいながら、その祖先である猿にまだ限りなく近かったあの頃、人間の「存在意義」、ちょっと大げさに言えば「人生の目的」ははっきりしていた。自分の子孫を残すこと。その場合、生物学的に子供を孕むことのできるオンナは、人生の目的により近しいというか、直接的に達成可能と言える。一方、子孫繁栄の目的のためにオトコが必要とされる時間は、極論すると3秒くらいでも済むわけで、そのオタマジャクシ注入の動作の結果めでたくオンナが懐妊すれば、少なくともその女性との関係においてのみ言えば、彼女が出産をするまでの10カ月間、オトコは何もすることがなくなる。となると、その間彼女をちゃんと生きながらえさせる手段として、食べ物を調達することが、オトコの重要な役割=人生の目的となったのだった。そして、めでたく女性が出産して子育て期間に入っても、この食料の調達というミッションは彼らのために重要な意味を持つものであるため、男性にとっての「人生の目的」は本来の子孫繁栄のための二義的プライオリティーとしてのマンモス狩りに取って代わられたのである。これを称して「マンモス理論」と(私が勝手に)呼んでいる。

 ちなみに、第一夫人の妊娠・子育て期間中にオトコが他の婦女子を見つけてAnother 3 secondsの動作を試みんとすることは、本来の「人生の目的」に照らして極めて自然なことである(何しろ動物としては子供が多いほど存続の確率が高まるのですから)が、それが子孫繁栄という大義名分の根幹を揺るがす、現代における極めて切実な問題である少子化の原因の一つ(離婚のきっかけ、あるいは女性が結婚を思いとどまるきっかけ、等など)になっている、という事実は、誠に皮肉な話ではあるが、この話はちょっと脇に置いておく。
                                           ・・・「その4」に続く
by miltlumi | 2010-01-23 14:09 | マンモスの干し肉
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