ウブドで宿泊したホテルには、コテージのプライベートプールと、さらに4つのプールがある。
コテージは斜面に点々と建っていて、上手にお互いの視界からはずれているから、 プールの水面からは、向こう岸のジャングルしか見えない。遠いような近いような、奇妙な距離感。 谷底のアユン川に降りていく途中にある 「Holy Spring」は、 崖をつたってあふれてくる湧水のプール。 冷たいかな、とおそるおそる指を入れると、 バリの空気と同様、暖かく、柔らかい。 プールというより沐浴の場のようで、 中に入っているだけで、 水のエネルギーが身体に染み込んでくるよう。 入口の階段の一段一段に、 毎朝まっ赤なハイビスカスが飾られる。 3日目の朝は、赤の両脇に黄色い花も加わった。 庭師のおじさんの、ちょっとした遊び心。 それとも、特別なお祈りの日だったののだろうか。 スパに併設されたプールは、 写真の逆側の石の壁面では、 女神が甕から細く水をたらしていて、 思わずその水の重みを身体で受け止めたくなる。 修験者の滝修業、ではなく、 アーユルヴェーダの額のオイルのように。 ウブドの神様は、あくまで優しくて、まろやかなのだ。 大きく蛇行するアユン川に沿って 作られた細長いプール。 日本のホテルなら、 つい「流れるプール」にしてしまいそうだけど、 ウブドではそんな無粋なことはしない。 プールの底には、 ごつごつした大きな岩が隠れていたりする。 プール沿いに植えられた木々は、 ランダムなようで、ちゃんと計算されている。 どこまでが自然か、どこからが人口か。 左奥の藁ぶきの東屋は、 毎朝ヨガ教室が行われる。 滞在中、1日だけ出席した。 せせらぎの音と、鳥の声を聴きながらのヨガ。 目を閉じていても、 まぶたごしに朝陽の眩しさが透かして見える。 そして、幾度となくお世話になったメインプール。 1日目の夕方、午前中は晴れ渡っていた空に、西からだんだん雲が移動してくる。 来るぞ、来るぞ、とわくわくしながらしばらく待つと、期待通りに雨粒がぽつぽつと落ちてくる。 楽しみにしていた、雨季のスコール。瞬く間にプールの水面は絶え間ない同心円のオンパレード。 デッキチェアを飛び出して、暖かいプールの水に浮かんで、暖かい熱帯の雨に打たれる。身も心も洗われる。 ホテルの名前についている「ピタ・マハ」は、「大いなる生命力」という意味。 ガイドブックに書いてあった言葉を、カラダで実感。
by miltlumi
| 2013-02-11 09:14
| Ubud in 2013
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