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1月を振り返って

 年が明けたと思ったら、今日はもう晦日である。ピリリと冷たい空の下で真っ白な富士山と江の島越しの初日の出を眺めてからたった1ヶ月とは思えない。もう2ヶ月くらい前に感じるのは、珍しく仕事に追われる日々が続いたせいだ(年始休み6日、海外旅行5日とったけどね)。
 複数の会社の掛け持ちで、其々からてんでんばらばらな仕事が降ってきて、結構なストレスであった。何しろ朝出掛けに、今日は何か所まわって何時にどこに行くかとか、うちでPCに向かいながら最初にやっつけなきゃいけない仕事は何かとか、何度も確認して自分に言い聞かせないといけない。今朝だって、南北線下りに乗らないといけないのに、つい使用頻度の高い上りホームに足が向きそうになった。近来まれに経験するストレスフルな生活である。
 ちなみに自己管理しているタイムシートによると、今月の実働は19日間で計75時間…。それでストレスとか言うなよ!同年代の友人が、今や立派な管理職として部下のマネジメントやらギョウセキ改善やらで胃の痛い思いをしてばりばり働いているというのに。かくいう私だって、サラリーマン時代はもっとずっと高邁な課題に直面して毎朝神経性大腸炎になっていたのだ。それが今や…。

 ほぼ週休3日以上です、というと、マンモス狩り好きの友人たちから「そんなヒマしてるとストレスがなくなってボケるよ」と言われる。実は私もそれを心配していた。しかし、人間のカラダはうまくできたもので、自分が思っている以上に速やかに環境変化に対応する。仕事上の責任やら業務課題の中身のストレスが減ると、ボケないように別のストレスを探し出すのだ。
 そういえば、「1日のスケジュールを自分でちゃんと管理する」ことだけでなく、最近はちょっとした対人関係にも敏感にストレスを感じるようになった。「この人、苦手だな」と思ったら、理由をてってー的に考える。で、原因が解決不可能だと、もうイヤ。一緒に仕事したくない。だから仕事しない。会社勤めの頃は、考えるヒマもなく相性の悪い相手とだって仕事するのが当たり前だったけど。明らかにストレス耐性が下がり、以前はストレスにもならなかったことが、今や立派なストレス。
 結果的に、種類の差こそあれ人様と(おそらく)同程度のストレスを抱え、いっぱしのオトナぶって生活している。ニンゲンって、こうやってバランスとるのね。すごいもんだ。

 ちょっと、環境対応とかバランスって、それアナタ「退歩」と言うべきでしょう。ベテラン社会人として天下国家を動かすストレスに身をやつすべきところを、「電車に乗れない」なんてまるで新入社員。心のどこかでそんな声も聞こえる。
 でも、社会的に認められた(?)ストレスの代わりに、環境変化によるストレスバランスの変異についての考察をする能力(屁理屈を考える能力、とも言う)が身についたと思えば、やっぱりチャラだ。
 願わくば、2月は社会的ストレスより屁理屈をこねる時間が増えますように。
by miltlumi | 2013-01-31 18:08 | 機嫌よく一人暮らし | Comments(0)
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