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五月晴れの朝

 5月1日から、思い立って早起き(といってもたかだか6時半だが)を始めた。成長ホルモンがたくさん出る(というが、まだ出るんかいな、ほんまに)夜10時~2時のゴールデンタイムに眠るとお肌によい、というので、逆算すると(じゃない、普通の足し算に過ぎない)6時とか6時半に起きられる、ということになる。
 普段、午前中に出掛ける予定がない朝は、9時でも10時でも寝られる人が、それより3時間も早く起きられるものか。ところが、やればできるものである。
 「宮島、NHKでやってるよ」という母(GW前に共にその地を訪れたばかりだ)からの携帯メールも無視して、ともかく10時過ぎにはさっさとベッドに入ってしまえば、さすがに自然と目が覚める。

 あいにく皐月の始まりは菜種梅雨だったが、今朝ようやく待ちに待った朝陽と出会うことができた。冬の間(あの頃は日の出が遅いから、8時近くに起きても十分朝陽を拝むことができた)は、東側のお寺のお墓の向こうにどでんと建つビルの右側をかすめていたお日様が、今はずっと左、しかも既に天空高く上っている。

 私の依頼を毎年ちゃんと忘れないでいてくれる管理人さんと植木職人のおかげで、北側に植えられた植栽は、隣のマンションをちょうど覆い隠すように茂っているから、レースのカーテンも網戸も開け放して、出来立ての日の光を120%部屋の中に招き入れる。
 朝の斜めの光は、昼間に比べるとオレンジがかっていて、しかも透きとおっている。ありのまま見える植栽の新緑のさきっちょが、やはり透明に白く光っている。
 壁の絵が、まだ桜だったことに気づいて、急いで凌霄花(のうぜんかずら)に掛け替える。年の瀬でもないのに、窓ガラス磨きをしようか、と気まぐれに思ってみたりする(ゼッタイやらないけど)。

 並々とコーヒーが注がれたマグカップを手にしたまま、しばし光に見惚れる。小学校1年生の夏休み、寝ぼけてサッカー地のワンピースを裏返しに着たまま出かけて行った、ラジオ体操の朝を思い出した。
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by miltlumi | 2012-05-05 08:58 | フォトアルバム | Comments(0)
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