タグ:マンモス ( 9 ) タグの人気記事

Expectation Control

 とある金融機関の話。テーマに興味のある社員が年齢性別本支店問わず応募して、抽選で20名強が週末1日缶詰になるという、比較的緩い形式の研修を行った。メンバー参加型プログラムなので、U字型に座ってもらうのが定形なのだが、先方が教室型しかできないと言い張る。いまどきテーブルが固定の研修ルームなんてあるはずないのに、何ばかげたことを言うのか。理由を質したところ「U字型だと、役職順に席順を作るのが難しい」という。
 ばらんばらんな部署からの自主参画型研修で、役職順!? こちらが「いや、席順はフリーでお願いします」と言った途端、電話の向こうで教育担当の部長代理は胸をなでおろし、明るく了承した。

 ここまで役職に拘るなんて、草食系の定義にもある「役職に興味がない」私には全く理解不能。と思ったが、後日別の筋から、その理由が明らかになった。
 銀行の人事部には、社員全員の成績表があるそうだ。ABCDEとか大雑把なものではなく、同期300人いたら1番から300番までばっちり序列がつく。そのように厳密に評価しながら、本人には知らせず、なんとなく同じように昇給していく。そして、40歳前後になると、やおらその成績表が役職となって顕在化するのである。
 言い換えると、40歳になるまでは、同期の桜達は内心「オレもいいとこまで行くかも」という淡い期待を抱き、日々是業務に邁進する。たまさか開催される週末研修で、アイツがオレの右に座ったのは、もしかしてオレのほうが評価が低いせいだろうか、なんてどきどきしながら。
 その「Expectation control」が非常に重要らしい。あまりあからさまに甲乙を示すと、トップのやつは慢心して仕事を怠けるし、トップと思ったのにNo.3だったやつは「けっ」とばかりに外資系投資銀行に転職して会社は貴重な戦力を失うし、下の方は働き盛りのうちからやる気なくして「大樹」にぶら下がり状態になるし。甲乙丙丁、夫々が全身全霊で会社に尽くすよう、そして40歳が近付いたら、来るべき最後の審判への心の準備(=諦めて定年まで勤め上げる)もできるよう、微妙に人参を見え隠れさせる。Expectation controlの極意。

 これを聞いた非金融機関系人間、「あっそれ、女性がその気もないのにぎりぎりまで男を引っ張る手口ですね。 ケッコンしてくれるかどうかわからないけど、もしかしたら、って男はイタリアンとか指輪とか散々貢いで、挙句『じゃあ』って去られちゃう。でも今更他の相手を見つける気力もないから、そのまま虚しく独身生活を送る、とか」
 わっはっは、と笑うマンモス系男子の前で、銀行マンの笑顔がひきつった。
 でも、近頃のニッポンの文化人類学的情況に鑑みるに、女性が引っ張ろうとしても、草食系男子はするりと縄抜けして、イタリアン招待どころか自分のためにケーキ教室に通っちゃうんじゃないだろうか。銀行のExpectation controlがマンモス系甲乙丙丁を引っ張っていられる時代も、そう遠くない将来に機能しなくなるのではないか。
[PR]
by miltlumi | 2010-05-15 21:42 | サラリーマンの生活 | Comments(0)

草食系の定義

 TVで「草食系」の若者vs.40代以上の討論番組をやっていた。「草食系」の典型としての振る舞いや考え方として列挙されていたのは;
 ・食べていけるだけの収入があればいい。別に金持ちになりたくない。
 ・役職(出世)に興味がない。
 ・会社が終わるとすぐにうちに帰る。
 ・仕事だけで1日が終わるのはいや。趣味が大切。
 ・「宅飲み」(自分で料理を作ってうちで飲む)が好き。

 …私、全部当てはまるんですけど。自分が草食系だなんて考えたこともなかった。
 でも確かに、「趣味に逃げたりしないで、仕事を楽しめばいい。仕事を楽しくするのは自分自身なんだから、『これでいい』なんて言わないで」とか言う、いかにもベンチャー取締役然としたおばさんの顔を見てたら、ゼッタイ反対側に座りたい、と思った。そりゃあアナタは仕事が楽しいかもしれないけど、楽しくない仕事に就かざるを得ない人だっている。自分の価値観を敷衍して他人に押し付けようとすること自体、どうかと思う。

 「モテなくてもいいし」という若者に対して、「そんなんじゃ子孫残せないでしょ!これまで何代も続いてきたアナタの祖先の血を次代につなぐ義務がある。このまま人口が減ったら、誰が日本を支えるの!?」とわめく作家にいたっては、番組を煽動的に盛り上げるために前もってプロデューサーから拝み倒された「ヤラセ」だと信じたい。
 「学ぶものがあるなら仕事帰りに先輩と飲み会にだって行きます。ただ愚痴きくだけで安くないお金払うなら、うちに帰ってネットで情報収集していたほうがいい。」その通り!最近私は、お友達だって愚痴になりそうな人よりは楽しく盛り上がれる人を優先している。

 「出世とかお金とか、どうして欲がないんでしょう」と司会のアナウンサーが間の抜けたつなぎを入れていたが、我々は(と、既に自分を草食系の一員に位置付けている)、欲がないわけではない。 高度成長期の画一的なお仕着せを「自分の」夢だと信じて頑張った企業戦士たち、及びそうしたオヤジの背中を素直に受け止めて、バブル期に「自分の」夢を追いかけたキャリアウーマンたちが、ステレオタイプ的に欲している物質に対して触手が動かないだけである。
 一番欲しいものは、アストンマーティンでもカルティエのタンクでもなく(と言いながら楽天市場で見たロレックスプレシジョンのアンティークはちょっと欲しかったかも)、「自由な時間」。
 もちろん、出世したい人はすればいい。でもそれが唯一の「正解」ってわけじゃないでしょう。仕事はあくまで収入を得る手段であって、人生の目的がジャズバンドだっていいじゃないですか。「それって逃げてる」って、何から? 

 「草食系」とは、「マンモス狩り」系だけが生きるに値すると狭隘に信じている生き物に対するアンチテーゼなのではないか。そもそも、肉食動物を1000頭養うには草食動物が1万頭くらい必要らしい。どちらが多数派かは明らかである。
[PR]
by miltlumi | 2010-05-07 20:55 | マンモス系の生態 | Comments(2)

人間としてのつきあい

 昨日のブログで頭出しをした「人間としてのつきあい」について。より具体的に言うと、
 (1)相手に一方的に熱をあげて、でも「恋人としてはだめだけど人間としてつきあいましょう」と提案されたときに、素直に受け入れること
 (2)一旦恋仲になった相手と、その関係を解消して「人間としての」関係にソフトランディングすること
ができない男が多い。

 ブログにも登場していただいた友人C・D及び男性Y・Zと飲んだ。
 Yいわく、異性として興味のない女性を1:1のディナーやランチに誘うことはない。そしてY・Zの共通見解として、そうした誘いに女性が応じた場合は、つまり異性として受け入れてくれたと解釈する、というのである。C・D及び私は愕然としてしまった。過去1:1ディナーやランチをしてきた何十人もの男達の顔を思い起こし、あれって、そう受け止められてたの?と大いに困惑。
 そういえば、とCが言うには「1・2回は誘ってくるけど、こちらが一向にその気配を見せないと、3回目のお誘いはついぞ起こりませんでした、というケースって結構多い。私は彼と『友達として』つきあいたかったのに」
 逆に私は、3回目にいきなりプレゼントを差し出されて「当然受け取ってくれるよね」的な態度を示され、びっくりしたことがある。1・2回目にはっきりと「そういうつもりはありません」という雰囲気を醸し出しておかないと、このようにお互い決まり悪いことになる。その相手とは、当然ながら4回目はなかった。いい人だったのに。

 大体、人間としてつきあうためにも、二人きりで会ってお互いをよく知り合うことが大切なのに、1:1でご飯食べないで、どうやって知りあえばいいの?!とCとDが憤慨する。こっちがヒトとして末永くおつきあいしたいのに、結局オトコは我々をオンナor nothingとしてしか見てないということか。

 なぜこのような見解の相違が生じるのだろうか。一つの仮説として、人生80年と言われるようになった今、単に「子孫繁栄」という生物学的な使命を中心とする男女関係だけではなく、「人間としての関係」を築くことの大切さを、女性は十分認識しているからではないか。一方男性は、うまくすれば生涯生物的使命を全うすることができるがゆえに(?)、どうしてもその性(さが)から抜け出すことが難しい。まだ進化の途上なのである。

 けれども、実際にはきっと男性だって、共通の趣味を架け橋に会話を楽しんだり、世間で起こる出来事や本や演劇の感想を述べ合ったり、あるいは自分自身の生な感情を曝け出したり、そういうことを心のどこかでは求めているのではないか。
 いつもオトコとして「たくさんマンモス狩ります!」という態度を示し続けるのは、大変じゃないですか?
[PR]
by miltlumi | 2010-04-16 20:59 | マンモスの干し肉 | Comments(0)

女性A・B・C・Dの分類

 友達X(男性)とケンカしたA(女性)が、友達のB(女性)にその話を打ち明けた。Bの観察によると、XはAが好きなのではないか(つまりケンカの原因は、小学校の男子のスカートめくりに通ずる習性であろう)とのこと。しかし、人生経験がひとケタしかない義務教育期間前期ならともかく、もう何十年も人間やってんだから、そういう見え透いたアプローチは止めてほしい。もう少し戦略練ってよね、って感じ。
 というか、本気で好きになれば、戦略も戦術もへったくれもなく、相手のどんな行動でも好ましく見えてしまうのだろうから、「相手のお手並み拝見」モードになった時点で、ゴールインの確率は極めて低いと言える。それなのにXは、Aが「拝見」しているその目の前で失態を演じてしまったわけで、Bいわく「そんな行動、彼だったらゆるせない、というか彼には昇格できませーん」となる。

 ところで、女性には大きく分けて2種類ある。ひとつは「0.5秒で即決」タイプ。友人C・Dが、口をそろえて言っていた。彼としてのポテンシャルを備えているかどうかは「会って0.5秒で判断できる」と。つまり、会ったその瞬間に「足切り」されちゃうわけね。可哀そうに。でも、それがイコール縁切り、ということではない。異性としては足切りされちゃったけど、「人間として」ならOKな場合もある。その場合彼女達は、足切り男とのツーショットディナーも平気で受諾し、「人間として」楽しくおつきあいする準備はある。(ちなみに、この「人間としてつきあう」という女性の行動を理解できない男性は非常に多く、男女間の誤解の原因の多くを占めている。が、この話を始めると長くなるので、後日に譲る)
 もうひとつの人の種類は、「ある日突然」タイプ。ただの友達として(C・Dの定義によれば「人間として」)あんなにおしゃべりしていたのに、ある日突然お互いの瞳を見つめあって、ついに恋に落ちちゃうパターン。この場合、最初の0.5秒でピピッとくるものは全然なかったのに、結果的にそういうことになる。結果的に、ということは、原因が存在する。その「原因」になるのが、「お友達期間」の「お手並み」なわけです。それは、普段着のBehaviorとか、友達としての何気ない発言。
 「彼に昇格」というコンセプトを是とするBは、まさにこちらのパターン。数年来「人間として」つきあっていた人と、ある日突然ゴールインした。

 だから、Aがもし「ある日突然」タイプであれば、Xにもまだ望みはある。もしXが「彼」の立場をGETしたければ、今はまだ「ただの友達」段階にあることを謙虚に認識して、あらゆる言動を拝見してもらえるように頑張ればよかったのだ。
 もしかすると、XはAが「0.5秒で即決」タイプだと誤解して、会ったその瞬間に熱い視線が交差しなかったことを儚み、やけくそになっていたのかもしれない。
[PR]
by miltlumi | 2010-04-15 11:00 | マンモスの干し肉 | Comments(0)

男性優位の法則

 先般から、Solution Provider自慢話といったマンモス系男性の習性について言及してきたが、もう少し突っ込んだ関係、つまり両性の合意が成り立った後はどうなるか。この場合ケーススタディーの数が限られるため、一般化が立証されていない点はあしからず。。。

 まず、Solution Providerの態度は基本的に変わらない。「今日職場でこんなことがあって…」と言えば、ここぞとばかりに解決策を提示し始める。それが適切なら、一応役には立つ。私は極めて律儀な人間で、かつ昔は男女の機微もわからぬ単細胞だったので、彼から「今日会社で…」という話が切り出されると、日頃のお返しにと、彼と同じ様にSolution提供したことがあった。結果は悲惨であった。だんだん機嫌が悪くなり、最後には「オレの仕事に口出しするな!」 男性は、こちらの打ち明け話にはSolutionモードで臨むものの、女性がそれをやると自分の狩りの仕方に文句付けられたようで、痛くプライドを傷つけられる。ここはミルトンモデルで「そうなんだ~」と曖昧な相槌を打つのが可。さらに「でも、やっぱりアナタが一番!」とよいしょすると尚可。さそりいのししさんから「オトコの自慢話は自信のなさの表れ」というコメントをいただいたが、松マンモスならともかく、竹・梅マンモス程度の男性は所詮自信のない生き物。仕事の愚痴をこぼしながら、実は褒めてもらいたくて仕方ない。

 かくして単純に自信を取り戻すと、俄然Solution Providerモードに。あるとき、相手をいい気分にさせようと、そういう話題を持ち出してみた。訳知り顔でSolutionを考え出してくれると思いきや… 「このマッシュルームソテー、美味しいね」??? 相手が話を逸らしたくなるほど難しい、高いボールを投げては、決していけない。さらに、今気づいたのだが、そこで私が話したのは「人の話を聞かず自分が正しいと信じて疑わない男性上司に、リーダーとしてもっと大きくなってもらうためにどう気づきを与えればよいか」という内容だった。マンモス系にマンモス系対策を聞くなんて、愚の骨頂であった。

 一言で言えば、マンモス男性はいつでもどこでも優位に立っていたい。もうDNAにインプリントされた宿命。しかも、そんなとこで見栄はらなくても…という場面でさえ、優位を保とうとする。
 これは複数同様の実態を入手した例。一緒に束の間うたた寝をしていて、こちらが先に目を覚まし、相手を起こさぬよう静かに寝顔を眺める。彼がふと目を覚まし、こちらを振り向く。すると彼は一言「起きたの?」 …いえ、私は先に起きてて、今起きたのはアナタ。でも「ううん、さっきから起きてたよ。あなたが寝てたのよ」なんて、決して言ってはいけない。「そんなことないよ。寝てないよ。キミが寝てたんだろう」「寝てたじゃ~ん」「いや、オレは寝てない」 極めてつまらんけんかになる。男女関係の亀裂はいたるところに発生しうる。
[PR]
by miltlumi | 2010-03-10 09:17 | マンモス系の生態 | Comments(2)

書籍コレクション

 マンモス系の特徴かどうかは定かではないが、男性は女性より本のコレクションが好きだ。明らかにマンモス系だった父は、とにかく「全集」を揃えるのが好きだった。「夏目漱石全集」「ドストエフスキー全集」「バルザック全集」に「世界絵画全集」… つましいサラリーマンだった父が、どうやってあの費用を捻出していたのか。「大原麗子シンドローム」にご登場いただいた「先に死んじゃうに決まってる」マンモス系銀行マンは、「コーポレートファイナンス講座・全5巻」みたいなシリーズものが大好き(しかも1頁も読んでないものが多いらしい)。昔ボーイフレンドの引っ越しを手伝いに行って、ものすごーく古い雑誌がXX年X月号から1冊も欠かさず何年分もあって嵩高かったので「捨てちゃえば?」と言ったら、彼は「オレの過去を否定する気か!」と怒鳴って手元のカラーボックスを殴り壊した。げに恐ろしや。

 あれはどういう習性なんだろう。収集癖は、むしろ干し肉(木の実拾い)系女性の特徴と思えるのだけれど。ただその場合は実用を伴うことが多い。木の実は食べるために集めるし、食べずに作った首飾りだってあくまで装飾品として使うため。むやみやたらと収集して家の中が収拾つかなくなるより、住空間を快適に保つほうに神経を使う。私はうちの中に本が増えるのがいやで、基本的に読みたい本は図書館で借り、気に入って何度も読み返したい本だけ購入することにしている。

 もしかして、動物の頭の剥製のコレクションの流れか。あれ、狩りで仕留めた獲物をみせびらかすために作るんでしょう。あと、魚拓っていうんですか、釣った魚の版画みたいなやつも。飾ってもあまり美しいインテリアとは思えない、単なるマンモス狩りの成果自慢。今日、男の役割が狩りという肉体労働から頭脳労働に移行したために、成果をVisibleに展示することが難しくなった。従って、頭脳というかインテリジェンスの発露として「オレってこんなことに興味持ってるんだもんね」と主張するために本を買い漁る? でも、だとしたら読んでもいない本を並べてもアナタの知性をRepresentしていることにならないでしょう。あるいは、マンモス系は単に狩りの方法を勤勉に習得すべく、あらゆる情報収集をしようとして、とにかく本を買いまくるのか。わからない。

 話はそれるが、「他人に本棚見られるのは、自分の脳みそ覗かれてるみたいで恥ずかしい」という声をよく聞く。なのに、うちに来て手持ち無沙汰だと私の本棚を眺める彼がいた。きちんと並んだ背表紙の中から決まって「男の脳は欠陥脳だった」という題名を声に出して読み上げていた。しかし、それを手にとって読もうとしたことは一度もなかった。
[PR]
by miltlumi | 2010-03-04 15:06 | マンモス系の生態 | Comments(3)

手段の目的化

 男性の自慢話をよく耳にする。「XX社とYY社から講演頼まれて忙しくって」「僕の親父は日本で初めてXX事業を立ち上げた草分けで」程度は全然かわいい方である。お祖父さんの代から受け継いだ合気道だか剣道だかが本業で「今の仕事は世をしのぶ仮の姿で… でも会社を黒字にするのも得意ですけど」とか、有名な大企業のサラリーマンが、数年前に社内表彰のなんとか賞をとったので、絶対に「前会長のXXさんは僕のこと憶えてますよ」とか。
 一番のヒットは、初対面の人事コンサル様。還暦に届こうかというキャリアカウンセラーなので、相手の能力を引き出す「聴く&訊く力」にさぞかし長けておられると期待したが、3時間のディナー中、終始一貫自分の経歴自慢に徹し、最後に「これが僕という者ですっ!」…すごくよくわかりました。でも、あなた、私のことわかってくれた?
 中途採用の面接試験なら精一杯キャリア自慢してくれていいけど、ただご飯食べながら会話を楽しみたいだけだから。話を聞かないのは男性の性と諦めるとしても、「すごいですね~」としか相槌のうちようがない話ばかり延々されても…

 一体どういう現象なんだろうと、公私とも経験豊富な年配の男性に聞いてみた。速攻の回答は
「そんなの、求愛行動に決まってるじゃないか
 世界都市東京に生きるオトコたちは、アマゾンの奥地に住むナントカ族のような伝統的求愛踊りは忘却の彼方。もちろん孔雀のようにメスを惹きつける美しい尾羽を持つわけでも、猿山のようにソサエティー全体に周知徹底された序列が決まっているわけでもない。オトコとしての価値・魅力を、公序良俗に反しない形で顕示せねばならない。そう言われてみると、キャリアカウンセラー氏とのディナーはちょっとお見合いセッティングだったかも。

 でも、少なくとも経験の半分以上は、私が光栄にも「女性」と扱われているとは到底思えない、単なる仕事関係の殿方。その証拠に、その後さらに進んだ「求愛行動」は一切ない。よく観察していると、私以外の女性どころか男性に対しても似たような話を開陳している。
 ということはつまり「求愛行動」という手段が目的になってしまったのではないか。特にマンモス度の高い男は、女をGETするために自慢話しているうちに、そのあとに展開されるであろう至福の時に想いを馳せて「パブロフの犬」状態に。もう自慢話するだけでエンドルフィンがぶわぶわ出て気持ちよくなっちゃう。
 獲物もいないのにがんがん自慢しちゃう人達は、明らかに仕事のほうもマンモス系である。そして大概マンモス肉=食事代くらい出してくれる。

 女性陣は「恋愛対象じゃない人にご馳走してもらうのは…」なんて遠慮する必要はない。エンドルフィン出させてあげただけで、彼らは満足なのである。

にほんブログ村 恋愛ブログ 女の本音・女心へ
にほんブログ村
[PR]
by miltlumi | 2010-02-16 21:34 | マンモス系の生態 | Comments(3)

金融業界に対する偏見

 あまたある職業のうち、最もマンモス度が高いのは金融(投資銀行系)とかコンサルティング業界ではないかと思う。
 基本的な彼らの行動プロセスは、まずマンモス(現代用語ではクライアントという)をみつけること。太っておいしそうな(ニーズがあってたくさん金を払ってくれそうな)会社をリストアップして片っ端から営業をかける。毎週の営業会議では、兵卒狩人によるマンモス候補リストを見たリーダーが「オマエ、こんな小物のウサギばっか追いかけてどうするんだ」とか「このマンモスはでかすぎて仕留めるのが大変だ」とかいう。マンモス候補を見つけられなかった落ちこぼれには、「魚影の濃い業界を探すんだ」(このリーダーは哺乳類より魚類を好む大森貝塚系祖先をお持ちですね)などとアドバイスを飛ばす。この前会ったコンサルタントは、文字通り「そろそろ新しい狩場を見つけなきゃ」とのたもうていた。
 時にこのプロセスは、競合他社とのBid=入札になることがある。もともと男には、マンモス狩り以前に「自分の遺伝子をできるだけ多く子孫に残す」という生物としての根源的目標達成DNAがビルトインされている。この目的達成にあたって最終的に重要なのは、別の男のオタマジャクシを押しのけてでもタマゴに到達する、という点。敵に打ち勝つこと。競争原理。従って、男の脳みそは競争環境のもとではより一層のパワーを発揮するように設計されている。この好戦的DNAは子孫繁栄行動以外でもいつでもONになる。だから、誰もいない荒野で昼寝しているマンモスを倒すよりも、同じマンモスを狙っている隣村の別集団が存在するほうが俄然燃えるのである。従ってBidというのは、金融狩人にとって最もアドレナリン放出量の高くなるエキサイティングなシチュエーションなのである。(そう考えると、霞ヶ関あたりをうろついて入札の値段きいちゃうような輩は、オトコの風下にも置けぬ卑怯なやつらですね)
 遺憾ながらBidで敗退したときは、「ふん、あのマンモスは実は年老いてて肉が硬かったのさ」とか何とか負け惜しみを言いながら、とっとと次のマンモスに向かって駆けていく。

 見事マンモスを仕留めたときは、洞穴で待つ女子供(金融業界的に言うとグループセクレタリーやバックオフィス)を含め、一族郎党が獲物を囲んで飲めや歌えやの大騒ぎ。ここで面白いのは、やり手のマンモス狩人は血縁関係者の腹を満たさせるだけでは飽き足らず、マンモスのおこぼれに与る第三者が多いほど満足度を高める習性があることである。投資ファンドの場合、マンモスを倒す、もとい投資案件を成約するにあたって、弁護士や会計士・税理士はもちろん、案件紹介者とかM&Aアドバイザリーとかビジネスコンサルとか人事コンサルとか色んな他人にフィーを支払う。そんなフィー払うのもったいないじゃん、節約すればいいのに、というのは干し肉の発想。マンモス狩人にとっては、仕留めた獲物で食わせる人数の多さが勲章代わりなのだ。アラブの王様が第5夫人まで娶ったり、稲盛氏が10万人の雇用を創出したりすることが尊敬を集めるのと同じ発想。
 もちろん、メーカーとか役人とかサービス業の方々にもマンモス的ビヘイビアは存在する。でも、最も直接的にマンモス系なのはやはり金融業界の方々なような気がする。
 
 地球物理学者の松井孝典先生が、とある講演の中で「ネアンデルタール人とホモサピエンスの大きな違いは言葉をあやつる能力であり、人間は言葉によって時空という概念を獲得し、高度化した」「『今』『ここ』しか考えない金融の人たちは、最もネアンデルタール人に近くて動物的ですね」とおっしゃっていた。松井先生の言葉そのままです。私の言葉ではありません。
[PR]
by miltlumi | 2010-02-05 15:15 | マンモス系の生態 | Comments(0)

Solution Provider

 この前、仕事のことでちょっと話が訊きたくなり、業界のインサイダーと思しき知り合い男性に「仕事の相談があるんだけど…」と声をかけて一緒にご飯を食べた。期待通り彼は業界の色々なことを知っており、とりとめもない私の話にちゃんとコメントしてくれた。とても気分が軽くなった私は、別れ際に最大限の感謝の気持ちを込めて「今日は私のよもやま話につきあってくれてありがとう」と言った。のだが。
 一瞬眉間にしわをよせた彼の一言、「…よもやま話?」 きゃっ ごめんなさいっっ 「貴重なアドバイスを下さり、ありがとうございました」って言わなきゃいけなかったのね。まずったなあ、と思いながら帰宅した翌朝、彼から「昨日アドバイスしたXXの件、この記事を参考にしてください」という追い打ちメールが。

 「話を聞かない男、地図が読めない女」を始め、もう方々で言い尽くされていることだが、男性は女性から相談を受けると、具体的な解決策を提示しなければ、という義務感にかられる、らしい。男は天性のSolution Providerである。インサイダー君は、私の「よもやま話」につきあったわけでは決してない。Solutionを提供したのである。URLのお土産付で。
 マンモス理論を敷衍してみるに、おそらくこういうことじゃないかと思う。つまり、男性の存在意義は、何かを「する」ことにある(子孫繁栄という究極の目的のため、彼は3秒の放出を「する」。そしてマンモスを「狩る」)。英語でいうと、”DO”。この”DO”と対局を成す概念が”BE”=私がここに「いる」、とか私は私「である」とか。だから、女性のだらだら話につきあって、ただその場に「いる」、そして適当に相槌を打つだけ、なんてなんてことは絶対にできない。”DO”の存在意義がないもの。

 NLP(Neuro Linguistic Programming)という一種のコミュニケーションスキルの中に、「メタモデル」と「ミルトンモデル」という概念がある。メタモデルとは、相手の曖昧な発言に対して具体的な質問をして、相手が本当に言いたいことを明確にするスキル。一方ミルトンモデルは、曖昧な言葉がけをすることによって、相手の望む体験(気持ち)に導くスキル。
「私、すごく困ってるんだ」
 →メタ対応「何に困ってるの? すごくってどのくらい困ってるの? どうして?」
 →ミルトン対応「そうなんだ。困ってるんだね~ 大変だね」
 相手が具体的なSolutionを求めている場合は、メタクエスチョンで徹底的に状況をClarifyして最適な解を提供することが喜ばれる。けれど、少なくとも女性がOff dutyの場面で「困ってるんだ」と言うときは大体の場合、ミルトン対応のほうを求めているのだ。

 年始の休み中、お節の肴に「メタ」と「ミルトン」の単語(だけ、男とか女とかSolutionとかは言わない)を披露したところ、高校1年の甥が膝を打った。「わかった!俺ミルトンしてたんだ。女子っていつも愚痴言いに来るんだけど、ミルトン返事してると勝手に『ありがとう!気分よくなったわ』って去ってくよ」と言った。
 彼は16歳にして男と女の機微をわきまえている。

にほんブログ村 恋愛ブログ 女の本音・女心へ
にほんブログ村
[PR]
by miltlumi | 2010-02-02 16:23 | マンモス系の生態 | Comments(0)