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リニア新幹線のモンダイについて、一般民間人の率直な意見として言わせていただきたい。 新幹線は、カラダによくない。 今より7歳も若かった頃、仕事で毎週のように品川-新大阪間を往復したことがある。最初のうちこそ車窓の風景や駅弁が物珍しく、またいっぱしのビジネスパーソンらしく車内でPCを開いたり書類をめくったりして、新幹線ライフを享受していたが、数か月もしないうちに苦痛になってきた。微妙な振動のせいか、書類を読んでいても疲れる。ただ寝ているだけでも疲れる。最初は慣れない仕事のせいか。あるいは駅弁にたんまりと入っている防腐剤のせいかと思ったが、そうではなかった。 モノの本によると、元来人間のカラダは、自転車程度の速さまでしか適応力がないらしい。自律神経やら動体視力やらがまともについていけるのは、時速10km(遅い?ママチャリなもんで、すみません)くらいなのだ。その30倍なんて、自然の摂理に反しているのだ。 タダのトシでしょう、とおっしゃる方への反証もある。つい最近、私より干支一回り以上若い友だち(つまり新幹線疲れしていた頃の私よりさらに6歳程度若い)が、転職先で地方出張が多くなり、新幹線は腰に悪い、と言っていた。そのせいで整体だか鍼だかに通っている。ほらみろ。歳にカンケイなく、ゼッタイにカラダに悪いのだ。 そういえばあの頃、生れて初めて腰痛を経験したのも新幹線が原因かもしれない。13歳若い友だちと同様、毎週整体に通うハメに陥った。「コンポンテキに筋肉つけなきゃ、ダメね」と陳先生に言われ、スポーツジムに通い始め、今に至っている。おかげで当時より筋肉量が増えたのは、唯一のケガの功名である。 もしかするとリニア新幹線は最新技術の粋を集めたドリームカーだから、振動も劇的に改善するのかもしれない。何しろ線路の上を鉄の車輪でガタガタ走るのではなく、宙に浮いてるんだから…と淡い期待を抱いたが、そうでもないらしい。 とある試乗レポートによると「N700系に比べれば多少の騒音や振動はある」そうで、しかも座席が「飛行機のシートのような薄型…それでいて座り心地は新幹線と大差ないレベル」。ということは、今の新幹線よりよいわけではない、ということではないか。 年に1回乗る程度ならともかく、移動時間が1時間近く短縮できるからと言って、ビジネスマンがどんどんリニア新幹線乗って日にいくつもの会議をハシゴしたりしてたら、過労でなくても寿命が縮まるのではないだろうか。その手のビジネスマンは国際線飛行機にもバンバン乗っていて、放射線もバリバリ浴びているのだろうし。 もちろん、これから14年かけて入念に磨きをかけて、さらなる乗り心地の改善を図るのだろう。技術もさらに進歩するだろう。けれど、やはり私の動物的直感は、「ゼッタイカラダニワルイ」と叫んでいるのである。 技術系の方々に非科学的と言われようとも、「一日も早く乗りたい」と目を輝かせる方々に未開人扱いされようとも、やなものはやなのだ。 ・・・(3)に続く
by miltlumi
| 2013-09-21 16:28
| マンモス系の生態
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