携帯電話につけていたチャームを失くしてしまった。
3年前、「恋も仕事もトントン拍子」というご利益があると評判になったアビステのキラキラピンクのブタさん。長いおつきあい(仕事上で、です)の男性からいただいた。これで私の将来はばっちり、とホクホクして(信じる者は救われる)以来、ずうっとつけていた。 何度か首がもげたときは針金で手術を施し、ストラップが切れたらリボンに取り換え、一度失くしたと思ったらバッグの底から見つかって狂喜し、ずっとケアしていたのに。 ついに運に見離されてしまったか。落とした場所はたぶんあのスーパーの出入り口だ。そこまでわかっているのに、わざわざもう一度チャリに乗って探しに行こうという発想がわかなかった。それよりも、すっかりしょげて諦めの気持ちが先に立ってしまう。 考えてみれば、「長いおつきあいの男性からいただいた」と言っても、厳密にはその男性が仕事上の関係でアビステからもらった各種商品を見て、「私はこれにします」と一方的に宣言してゲットしたものだった。 なかば他人から奪い取ったもので、3年以上もご利益をこうむり続けようという魂胆がセコイのだ。これまでさんざんお世話になった(そう、確かにイロイロご利益はあった)のだから、これから先は自助努力せよ、という意味なのだ。神妙に受け入れなければ。 この出来事を通して神様が与え賜うた啓示を読み取ろうと、あれこれと思いを巡らしてはみたものの、要は歳を重ねるにつれて注意力散漫・記憶力減退が顕著になってきているだけだ。白状すれば、少し前にブタをつなぐリボンの結び目が緩くなっていることに気づいていた。が、まっいっか、と看過し、むすび直すことを忘れていた。紛失現場に行かないのは、単に面倒だっただけだ。 実は1週間前にも自転車の鍵をなくした。ブタ紛失の前日は、玄関を出てから自分が今日なんという店に行くかわかっていないことに気づいた。かつお節を買わなきゃ、と思い始めてから実際に買うまでに、少なくとも3回はスーパーで別の買い物をしている。 この手の話をすると、「だめじゃないの、しっかりしなきゃ」と叱ってくれる友達はまずいない。「そうそう、私も…」とボケ自慢が始まる。同病相哀れむ、である。憐れみ合えば気持ちは安らぐが、症状そのものが改善することは期待できない。問題は、そうやって諦めてしまうことだ。 ただのボケを運命論者よろしく神様の啓示として正当化したり、友達と傷を舐め合うヒマがあるなら、色んな事にもっと注意を払って、忘れそうならメモをとって(その紙を忘れないようにして)、頑張らねばならない。 アビステブタなき後、恋とか仕事とか言う前に、ボケと闘いながら頑張って生きていかなくてはならない。 追伸: ブログUPしたあとで、書く前に書こうと思っていたことを書き忘れていたことに気づきました。 「ストラップがなくなってしまったケータイは、つるんとしていて頼りなくて、すぐにどこかに置き忘れてしまいそうだ」という文章です。ああ、もう、やだっ。。。
by miltlumi
| 2013-07-01 21:51
| 機嫌よく一人暮らし
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