昨夜、私より六歳年下の女性作家の小説を読んでいて、「ふくらはぎに欲情した」という文章に出くわした。わ、やばい、と思った。
自慢じゃなくもないが、私も「ふくらはぎがいい」と言われたことがある。その対象が何であろうと褒められれば嬉しいが、実のところ自分のふくらはぎのどこがどういいのか、そもそもなんでふくらはぎなのか、ぜっんぜんわからなかった。まー、おじさんの言うことだし、いっか。放っておいたのだが、今や六歳も年下の女性までちゃんと理解している(書く、ということは少なくともそのような発想の存在を肯定しているはずだ)となると、私もここらでじっくり考えてちゃんと理解しておかねば、手遅れになりかねない(何の手遅れかよくわからんが)。 というわけで、今朝がたスポーツジムでエアロバイクを漕ぎながら(これって、実はふくらはぎのトレーニングだよね)、つらつらと考えていた。 よく聞くのは、男性は若いうち(青春時代くらいか?)は顔の綺麗な女性に憧れ、少し歳をとると(二十代?)ふくよかな胸に顔を埋めたいと思い、三十代ではヒップの線にくらりと来て、それからあとはふくらはぎフェチになる、という「上から下へ」説。 年齢を重ねるにつれて余裕が出来て、顔以外のところにまで目が届く、と誰かがまことしやかに言っていた。でも、若くてがっついてるっぽい男性だって、初対面のときに顔から視線を下げて靴までチェックして、それからまた視線を上に戻す、という強者もいる。 ふくらはぎ、ねえ。そろそろ汗が噴き出して脈拍が120を超える頃になって、ふと「ふくらはぎは第二の心臓です」という言葉が思い浮かぶ。ちがうか、第二の心臓は足の裏だったっけ。「ふくらはぎを気持ちよく伸ばしましょう」というストレッチ体操DVDのインストラクターの声が聞こえてくる。 ああ、そういえば。私自身も毎朝何気なくふくらはぎをチェックしていたことを思い出す。昔はそんなことはなかったのだが、昨今はちょっと立ち仕事が多かったり歩き過ぎたりすると、夜にはふくらはぎがむくんで翌朝までそれが引かないことがある。手っ取り早い対策はストレッチ。むくみがひどいときは足の付け根のツボを百回くらいげんこつで叩く、という荒業もある。翌朝、「見返り美人」のスタイルで身体をひねって後方下部に目をやって、ぶよぶよがなくなったふくらはぎが確認できると、よし、と思う。ちゃんとリンパは流れてる。健康だ。 そう、すっきりとしたふくらはぎは、健康の証なのだ。おじさんたちがふくらはぎに注目するのは、彼女が健康で立ち仕事や長時間歩行に耐えられる健脚を持っているか、無意識にチェックしているのではないか。いくら顔が可愛くても、健康でなけりゃオレの老後の面倒見てもらいないし、なんて? その観点で見ると、腰に注目するのは丈夫な子供を産んでくれるかどうかって意味か。胸っていうのは、まだまだママに甘えたいお年頃で、顔に至っては、ガンダムや仮面ライダー人形集めと大差ないのかも。年齢とともに男性のニーズは変化していく。そういえば、昨日とある勉強会の講師が「男は変わるんですよ」と言ってたっけ(ふくらはぎのコンテクストではないけれど。 スポーツジム定番メニューの自転車漕ぎ十五分の終了とともに至った結論である。全然的を外してるかもしれない。本当のところをぜひ教えてもらいたい。
by miltlumi
| 2013-06-07 15:27
| マンモス系の生態
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