友人が、日中問題のTV番組を見た感想をFacebookに書いていた。昔の政治家の詰め過ぎない外交姿勢に、「時として、解決しないことが解決かもしれない」と思ったそうだ。なるほどね。
つい最近、外交問題について意見を交わしたときも、ある弁護士先生が「二国間には、交渉カードとして使える課題が常に1つくらいあったほうがよい」とのたもうていた。課題が全部解決しちゃったら、外交官や国連職員の商売あがったり、という安直な話ではなく、いわゆるパワーポリティクスの基本ルールらしい。というか、歴史上延々とポリティクスを担ってきた男性の発想、と言ったほうがいいかもしれない。 結論は白黒はっきりつけるもの、メールボックスは空にするもの(=積み残し課題をゼロにする)、を常に肝に銘じている私にとっては、目からウロコが落ちるような新鮮な(?)発想である。しかし言われてみれば、ミクロなささやかな私の人生経験上も、共通の「課題」に対するオトコとの基本的姿勢の違いに遭遇したことが少なからずある。 典型的なのが、別れる別れない問題である。オンナの独断と偏見で言わせてもらえば、当問題勃発のきっかけを作るのは大概男性側である。で、怒り狂った女性が「別れるのか別れないのかはっきりしてよ!」とキレても、しのごの言ってはっきりした態度を示さない。たまさか男性側が先に「別れたい」と切り出しても、とっとと実力行使に出る男性は意外に少なくて(女性の場合、いきなり家を出てそれっきり戻らない、という実力行使派は珍しくない)、顔も見たくないわりには毎晩うちに帰ってきて、顔も見たくないやつが作った夕飯をのうのうと食べたりするのである。 自然消滅という、煮え切らないうすらぼけみたいな(通常このような態度を「女の腐ったの」と表現するようだが、本当に正しいのか金田一春彦先生に伺ってみたいものである)別れ方を好むのも男性である。女性は、潔くピリオドを打つことを選ぶ。「さようなら」とはっきり言うことで、心身ともに区切りをつけ、次の恋に立ち向かうのである。 これをせずに徐々に連絡を間遠にしていって、たまーのデートの別れ際に「またね」とかほざいて、それっきり。1年後に街角でばったり会ったら、何事もなかったかのように「お~、元気?」なんて、なめんじゃねえっっと怒鳴ってやりたい。 きっぱり終止符を打たないのはオトコの優しさだ、という人がいるけれど、優柔不断、決断力・実行力の欠如の言い訳にしか聞こえない。なんだかねえ。単に女の涙を見るのが嫌なだけじゃないの? いかにも自分が悪者になるのを避けたいだけ。ジコチュー野郎っ。 …ちょっと語気が荒くなりましたが、私自身の最近の私生活は極めて平穏なので、ご心配には及びません。あくまで一般論を述べているだけでして。念のため。 ・・・(中)に続く
by miltlumi
| 2012-10-08 09:47
| マンモス系の生態
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