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100億人を前に、宇宙戦艦ヤマトの出動を

 世界の人口が70億人を突破した。今世紀末には100億人を突破するという。由々しき事態である。「あなたが70億人目ですよ」と言われて嬉しそうにしている母親と赤ちゃんに罪はないが、狭い地球上にこんなにヒトが増えてどうすんのよ、と思う。

 我ら日本国民はと言えば、既に人口は減少に転じ、総務省の統計によると今世紀末には5000万人を切るらしい(カンケーないけど、この統計表は和暦を採用しており、最下段には「平成117年」とある。今上天皇は不死身の仙薬を手に入れられたのだろうか)。
 今が1億2700万人だから、世界の1.8%が、90年後には0.5%。とこしえの栄華を望むマンモス狩り系男性にとっては、このようなニッポンの国力の低下は耐え難きものであるに違いない。でも。

 福岡伸一氏によれば、実は日本人というのは単一民族どころか、最も多様な種族の寄せ集まりだという。Y染色体多型解析をすると、アフリカで発祥したホモサピエンスが分岐を続けながら世界中に広まっていった軌跡がわかる。西洋にとってのみならず、アフリカからもファーイーストの日本には、C3・D2・O2b・O3型が混在している。こんなにバラバラなのは日本だけ。
 様々な遺伝子の混在は、とりもなおさず進化の機会が大きいことを意味する。日本人こそが世界で一番進化した人種であると、私は勝手に信じている。
 地球の生態系を致命的に乱しかねない人口爆発を阻止する進化とは、種の保存本能の減衰である。日本人男性の草食化、女性の結婚願望低迷は、実は単なる社会現象ではなく、民族滅亡という自己犠牲を払ってまで人類の危機を救おうという、高邁な精神的進化の現れではないか。
 これぞ、最も進化した日本人に与えられた、宇宙戦艦ヤマトばりの使命。いまだ戦争とか野蛮な手段で人口調節をしようとする(?)ヨーロッパ系民族(皆ひっくるめてもPとQ型しかないらしい)には到底マネのできない芸当である。

 しかし、たかだか1億人ちょっとしかいない日本人が滅亡しても、100億人の威力の前には焼け石に水。もう一歩踏み込んで、西欧資本主義の右肩上がり幻想に囚われている人たちの目を覚まさせないといけない。
 自分のパイを広げることばかりに夢中になるのではなく、与えられたパイをいかにうまく分け合うか、自然の中でいかに他の民族、他の動植物と共生するか。取り組まねばならないのは、もはや科学技術の発展ではなく、人間の精神のあり方である。
 別に今世紀末まで生きるわけじゃないからいいけどさ、では済まされない。
by miltlumi | 2011-11-03 11:46 | マンモス系の生態 | Comments(0)
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