(その3はこちら)女性社員に「管理職になりたい」と思わせる秘訣は何か? 管理職になったらもっと楽しい、幸せになれる、と思わせること。言い換えれば、彼女らが、動物としての生命維持本能に逆らった行動をとる必要はなく(費用対効果がちゃんとPayするようなバランスのストレスレベルを保つ)、しかも自分の仕事がちゃんと評価されることを実感できる環境を提供すること。
生命維持本能に関しては、究極的には会社として、社会として、旧来の「右肩上がりの発想」を捨てること。戦後の復興期から高度成長期・バブル期とGDPの成長ばかりを追って、男性は文字通り身を粉にして働いてきた。それが地球規模的には温暖化現象を引き起こし、生物学的には男の早死にを促進した。 もう、量を追う時代は終わったでしょう。会社の売上がガンガン伸びなくても「いい会社」と評価される軸はありませんか? もう少しペースを落として人間らしい生活をしませんか? 質を高めませんか? そうすれば、女性はもちろん男性だって、もう少しゆったりと「管理職」仕事ができるはず。 次に、女性に「自分の仕事が評価されている」と感じさせる一番シンプルな方法は、「感謝の気持ちをはっきり示す」こと。 よく「夫・妻100人に聞きました」的アンケートでもあるでしょう。「妻が夫に求めること・ベスト10」には、必ず「ありがとうと言ってほしい」という項目が上位に入る。古来、換金化できない家事や育児といった仕事に従事していた女性にとっての最大のRewardは、お金なんかじゃなくて心からの感謝の気持ちなのではないか。私なんて、上司から「キミがいてくれてよかった」と一言言われたら、向こう1ヶ月は気持ちよく働いてたもんね。 そして、そうした女性達の姿勢や仕事ぶりを、もっと若い世代に広げて組織的なスキルとして定着させるために、会社にもっと貢献してもらうために、ぜひ管理職になってもらいたい、というのが筋だろう。 「女性もゲタでも何でも履かせてどんどん昇格させなきゃ。男だってゲタ履いて課長になったやつはいっぱいいるんだから」とか「彼もローンと子供抱えて大変だから、今年の課長職はキミ(独身女性)は諦めてくれ」とか、いずれも実際にあった男性発言。まじ!?と聞きたい。会社は、ゲタ履きのおっさん達に寛大にポストを提供する福利厚生施設ではない。 昇進は目的ではなく、単なる手段。本当の目的は「仕事」。目的が明確で理にかなったものであれば、女性のほうが着実に成果を出せることは、大学受験などで証明済みだ。 最近のDiversity流行りに女性達が踊らされないのは、そもそもの歪みを看過して単に管理職の男女比の辻褄を合せようという、姑息な思惑から本能的に逃れようとする自己防衛手段かもしれない。 - お し ま い
by miltlumi
| 2010-06-30 21:49
| マンモス系の生態
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