(その2 はこちら)少子高齢化の日本で国力を維持発展させるには、女性の登用が急務、というお題目はロジックとしてはわかる。でも、ほんの少し前まで女性は「働くか、働かないか」という、男性には普通ありえない選択から社会人生活をスタートさせていた、というFatalな事実がある。この意識のギャップは大きい。日本の歴史とかなんとか色々あるけれど、結局のところ、男女ともまだこの考え方に、無意識のうちに縛られてはいないか。
いまだに私自身も、転職やフリー転向を決めるにあたって、様々なリスクとその対策を検討していたとき、「仕事がうまく行かなくなったら、玉の輿に乗っちゃえばいいんだ♪」という究極のリスクヘッジ案を思いついて、何の根拠もなく安心したもんね(この緊急避難策は今も心の支えになっている)。 そうやって仕事がだめだと、結婚に逃げようとするのは「女の甘え」だと、苦々しい顔をなさっている部長。でも、いざ自分の女房となると、やはりうちで自分の帰りを待っていてほしい、という気持ちはありませんか? いえいえ、最近は子供の学費もばかにならなくて、ぜひ妻にも働いてもらいたい。年金もちゃんともらえるかどうかわからないし。 若者だって、草食系男子としては、家庭は2人で支えるもの。ボク一人の稼ぎでは到底食べていけないから、共働きはMustです。いずれも男性側の勝手な言い分ではないか。 「イクメン」とかいって、男性の育児休暇奨励プログラムがまた活性化しているけれど、どっかの市長が2週間取得したって、それ、女子供をバカにしてませんか。「象徴としての育休」に過ぎないのだから仕方ないのだろうが、普通は、2週間程度で大きな顔されたらたまったもんじゃない。赤ちゃんの世話なんて、年単位でしょう、本当なら。 昔「都合のいい女」というTVドラマがあったが、こういう勝手な男性の意見を聞くと、いつもこの題名を思い出してしまう。その都度、自分に都合のいい役回りを、女に押し付ける。それで、自分は女の良き理解者みたいな顔をする。ほんっとに自分勝手なんだよね、男性って。 ほんの十年くらい前まではWhether or not (to work)から始めていたのが、What (kind of work) to do になり、今やHow to work better (in a higher position) まで求められている。女性が、この急激な環境変化にいかに戸惑っているかを少しは思いやってほしい。 しかし、いよいよ本当にこの問題はお尻に火がつき始めている、と思う。男性の自分勝手もなく、女性の甘えもなく、お互いに自然体で、女性が管理職を務められる会社。それを包み込む社会。どうしたらよいのだろう。 -その4 に続く
by miltlumi
| 2010-06-29 20:47
| マンモス系の生態
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