(その1はこちら)「管理職やってて幸せか」胸に手を当てて考えた男性陣、もちろん答えはYesですよね。「へらへら楽しければ幸せってもんじゃない。幸せは、苦難の末に手に入れるんだ。苦労の見返りに、より多い報酬と、より多くの部下を動かす権力が得られるのだ!」
はい、まず報酬。男性よりずっと打算的な女性は、「費用対効果」を本能的に計算する。たとえ今より給料が30%上がっても、仕事時間が10%、上からのプレッシャーが10%、ストレスが15%増えたらもうPayしない。現状で結構、別に扶養家族いないしぃ。 女性管理職増加という高邁な目標を掲げる一流企業に勤め、まさにその管理職候補の女性なら、おそらく既にそれなりの給料を受け取っているだろう。3人の子供を抱えて孤軍奮闘しておられた勝間和代さんならともかく、あるいは外車好きの年下のフリーター男子を囲っているツワモノ女性はさておき、「それなり」の給料で、生活はどうにかなるのではないか。 ついでに言うと、一般的に女性は「あるもので凌ぐ」能力が、男性に比べて発達している。NHKの「ゲゲゲの女房」でも、ちょっと原稿料が入るとバナナやチョコレートを買ってしまう旦那にため息をつきながら、質屋に通って収支を合わせているのは妻のほう。 あればあるだけ、あるいはサラ金してまでブランド品の買い物に走ってしまう女もいるじゃないか、と反論されそうだが、ここで話題にしているのは、一流企業の管理職候補女性なのだ。それとも、アナタの会社ではサラ金女性を管理職に登用しようとしているのですか? 次に「権力」については、最近出会った名言を紹介したい。 「女は『愛』と呼ぶものによって動き、男は、『権力』によって動く」という坂東眞砂子さんの著作の書評の言葉(その本をまだ読んでいないので、坂東さん自身の言葉かどうか未確認)。権力そのものに魅入られてしまった少数派のマンモス系女性はさておき、普通の女性は「権力」に屈しない。「権力の掌握」にもあまり興味がない。権力のある男性に魅かれることはあるが、あくまで主題は「愛」。以前「マンモス道」のエントリーに書いたように、もうこれはDNAレベルの問題なので、議論の余地がない。 むしろ、たくさんの部下を平等に愛するなんて、カラダがいくつあっても足りない、くらいに思うのではないか。懸命に尻尾を振る特定部下だけを「オレの子分」と称して、着々と「権力」の砦を築いて行く男性とは、そもそもの発想が違う。 つまるところ、報酬や権力といったマンモス系ネタでは女性は踊らないということを、男性管理職は肝に銘じるべきなのだ。 ただ、最近のワカモノはどうかわからない。報酬にも権力にも微動だにしない草食系男子が増える一方、「それが会社のルールなら、応じますけどね」と不敵な笑いを浮かべた後輩女性も見た。世の中、まさにDiversity。 -その3 に続く
by miltlumi
| 2010-06-28 20:28
| マンモス系の生態
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