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女性社員のモチベーション-その1

 先日のエントリーで準総合職女性のモチベーションの話に触れたが、注意して観察していると、最近「女性の登用」についての話題がそこらじゅうで目につく。会社側が一様に悩んでいるのが、「女性自身が昇進したがらない」こと。どうしてなんだろう?こんなに親切にお膳立てしてるのに。人事部はアタマを抱える。
 人それぞれ、色んな理由はあるだろうけど、一番端的な理由は、
 「昇進した男性が幸せそうに見えないから」
ではないか。だって、幸せそうで、楽しそうだったら、やってみるでしょ。ロールモデルがないとかヨメに行けなくなりそうとか、そんな謙虚な言い訳なんか、かなぐり捨てて。

 私自身、会社勤めしていた頃に統括管理職の要請を断ったことがある。その理由が、ずばりコレ。同じ部署の、昇進したら同レベルになる男性諸氏は、幸せどころか、「定例部長会」みたいな会議に毎週呼ばれて、一向に結論のでない堂々巡りの議論に巻き込まれて、上から無理難題押し付けられて、部下からは「どうにかしてください!」と突き上げられて、あれしてこれして、いつも眉間にしわを寄せて、ぜーんぜん幸せそうじゃなかった。
 私がいた会社に限ったことではない。学生時代の友達の中で、いわゆる大企業の中間管理職に就いておられる方々は、なんだかあまり元気がない。仮に仕事が楽しくなくても、プライベートが楽しいとか家族と仲良しとか、そういう話もあまり聞かない。実は人生楽しんでるのかもしれないけど、そんなこと口外したら他から足を引っ張られるとでも思っているのだろうか。結局久しぶりの同窓会の話題は、さし障りのない民主党の党首交代やワールドカップサッカーに終始する。つまらん。
 こんなおっさんたちが大量生産されている会社の中で、観察力の鋭い女性が管理職になりたいと思うなんて考える方が間違っている。

 そもそも、生を育む性である女性は、男性に比べて自己防衛本能が発達している。動物として最も大切な任務である「子孫繁栄」のために、女性は健やかに、安寧に暮らすことをDNAレベルで希求している。自殺率は世界各国いずれも男性のほうが2倍以上だし、「過労死」するのだって男性が圧倒的。女性は、自分を傷つけるものに対して極めて敏感なのだ。
 だから、管理職になることによる肉体的・精神的プレッシャーが、その見返りとしての「幸せ度アップ」を上回ると判断した場合、ゼッタイにそんなばかげた選択肢をとったりしない。その点、女性は打算的なのだ。

 女性を管理職に登用したければ、まず男性管理職自身が自分の胸に手を当てて「管理職やってて幸せか」を考えてみたほうがいい。         - その2 に続く
by miltlumi | 2010-06-27 12:38 | マンモス系の生態 | Comments(3)
Commented at 2010-06-28 18:11 x
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Commented at 2010-06-28 18:12 x
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